点・線・面~II

興味関心のあることがらについて備忘録的に記して行きます。

写真を学び始めました

今年の初めから写真を習い始めました。

写真は一番長く続いている道楽ですが、人から習ったことはありませんでした。

プラクティカルフォト認定講座 | 一般社団法人 日本アート教育振興会 Japan Education of Art Association
の講座を履修中です。

順番があって、2級→準1級→1級と進んで行くもので、今日現在1級なるものと履修中です。
良くある写真の入門みたいなお話ですと、露出などの話からはじまるのですが、こちらの講座では、直角水平や構図の辺りから入っていって、今時のカメラで使う事を前提として、最速で写真が楽しめる領域まで持って行こうとの企画意図を感じました。
実際のところ、2級のレッスンで構図について学んだ後は、家族や友人から随分と写真が変わってきたとの言葉をもらえるようになりました。少しだけ写真を撮るための引き出しが増えた様に実感しています。

最大の気づきとしては、写真は表現のための手段であるところでしょうか。
今までは、良い景色やカッコいいものを見たときに、脊椎反射でシャッターを切っていただけでした。その写真を通して言いたいこととかは全然無かったです。単に「きれいさ」や「かっこよさ」を求めていただけだったように思います。
レッスンの各段階の修了時には、
「テーマを決めて、それを表現する写真を撮る」
とのカメラ小僧的な者にはなかなかにハードルの高い課題が課されます。
この課題に取り組むことで、前述の「写真は表現のための手段」との意識が湧いてきました。絵を描いたり、小説を書いたりする様に写真を作らないと行けないのかな、と思います。

この辺りの感覚は、生業である機械設計にも通じるところがあります。
機械設計の場合には、企画時に期待された機能を満たすために、構造などを考えて行くプロセスですが、おぼろげに思いついた方向で設計を進めて行くと、コストや物理的制約などによって、少し遡って考え方を改めたりしつつ、行きつ戻りつしてゴールに向かう感じです。
テーマを決めて、そのテーマを表現するための写真を撮るのも、全く同じ感じです。はじめにおぼろげなイメージを無理矢理思い描き、実際にその様な対象を探し撮してみて、「テーマを表現する」との役割を十分に果たせる画像なのか、などとの事を検証して、ダメだったら、少し遡って実現解を探す、みたいなことを繰り返している感じです。

全然知らなかった世界を体感することが出来て、刺激的で楽しめています。

ちなみに今時の講座ですので、Zoomを使って自宅で受講していて、講義の中で実際に写真を撮るときは、こんな感じでやっています。

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