点・線・面~II

興味関心のあることがらについて備忘録的に記して行きます。

設計作業はやっぱり大変

社会人になってからの基本職種は機械設計(当然分野は限られます)でした。
今もそのつもりではありますが、実力的に怪しくなってきたかも知れません・・・・


私が考えるところの設計という作業の定義としては、

Download DIALux lighting design software


理想とする状態と現状との乖離を埋めるための人工物を作る為に実施可能な計画を立案すること。

であると考えています。
そのような考えのもとに、自宅の設計(間取りレベルですけど)をやりました。

使った道具は、間取り図作成ソフト|3DマイホームデザイナーPRO9と言うソフトです。施主が1件だけの検討の為に買うにはちょっと躊躇する値段ですが、物好きなので買っちゃいました。建築後には使い道がありませんが・・・・
タイトル通りのソフトで、間取りを考えて行くにはめっちゃ使いやすいです。短時間でいろいろなパターンの検討が出来ました。
普段使っている2DCADは汎用過ぎて、一々描くことが多くて大変だし、3DCADだと家件分の情報量は多すぎて、モデリングだけで嫌になるので、専用のソフトを買った次第です。

先ずは、自分らの生活パターンと、こうしたいなぁとの願望を交えて間取りを考えて行ったのですが、検討すべき要素が多すぎて、かなりしんどい作業でした。
大きく分けて、設計案が8種類にもなりました。
最終的には、予算と長期的な安定性などを考慮して、7つ目の案のマイナーチェンジ版のVer7.3というもので、建築を進めることになりました。


私自身建築に関しては素人なので、考えた間取りが成立する様に、本物の設計は工務店さんにしていただいています。それも何回も。手間の掛かる施主で本当にごめんなさい。

これまでに私自身が照明の仕事が長かったことや、電気工事はある程度出来る事などから、電気に関すると所は全て私の設計分担になっていまして、これがやってみるとかなりの重労働です。今現在も終わっていません。

照明設計も特定の環境であればぱっと思いつく位の経験はありますが、家一軒丸ごとを考えた事は無く、明るさの按配も想像がつきがたかったので、

Download DIALux lighting design software

を使って考えました。

こんな感じで照度のシミレーションをしてくれます。
実際に作る前におおよそ当たりが付けられるのは便利な世の中になったものです。
ちなみに、照明器具の殆どは市販品から選んでいます。このシミュレーションに使うデータが引張り易いメーカのものばかりになってしまいました。
一ヶ所くらいは、自作の照明器具を入れ込むつもりしているので、これの設計と製作もぼちぼちやらないと行けません。

シミュレーションが出来なくて、ビビっているのが空調関係です。
私の嫁様はクーラーが苦手でして、夏の間をどうやってやり過ごすのかが大きな課題です。断熱構造としては、今時の手段でやれることはやりまくりの仕様にしているのですが、外気温よりも室内の温度を下げるためにはどうしてもヒートポンプを使わないとならないのですが、そこの判断が難しいです。
輻射で温度制御が出来る様な装置の導入も考えましたが、配管などをあらかじめ躯体内に仕込んでおいたりしてコストが掛かるのと、数十年の単位での設備更新などを考えると踏み切れず、普通のエアコンを導入する方向で進めています。
部屋間での空気の流通を促し、部屋間の温度を平準化することを目指して、天井裏に空気循環用のファン及びダクトなどを仕込むつもりです。
この辺りの事が前述の照明の様にシミュレーション出来れば良いのですが、趣味で買って使える様なソフトも見つからなかったので、想像力と胆力で見切り発車です。

住み始めてから、少しでも修正が出来る様に、点検口などは少し多めにして備えるつもりはしています。

と、こんな感じで、設計作業ってのは大変ですね。

元来、気力の少ない私は、既に疲れてきたので、もうこの家だけで一生分の住宅設計エネルギーを使い切っている気がしています。

来年の今頃、満足して暮らせていることを祈っています。