躯体の構造について
家を建てながら、ブログを書こうと思っていたのですが、気力と体力にマージンが無くて、ブログを書かないうちに家が出来ちゃいました。
ここから先は、家を建てるに当たって印象深かった事をピックアップして書いていきたいと思います。
先ずは、躯体について。
建築の設計は素人なので、基本的には設計さんの提案に従ったまでです。
ただ、私自身も技術屋の端くれであるので、やっぱり力学的な基本から鑑みて少しでも丈夫で長持ちするものにしようと思いました。
家の形は、容積と表面積の比で考えた場合に尤も効率が良いのは球体となるのでしょうが、そんなもんを作る事は非現実的なので、ほぼほぼ正方体の基本構造にしました。庭も無くせば平屋でも行けたと思いますが、ちょっと床面積が小さくなるとの、床面面積に対して建築費が高くつくので、2階建てしました。
前述したように力学的な丈夫さを考えると1階と2階の床面積は同じにしちゃった方が丈夫かつ長持ちする家になると考えたので、結果的に正方体みたいな形の家となりました。お陰で家族構成から見ると、ちょっと意味不明な広さの家になってしまいました。随分と地球に厳しい生きものだなと、恥じ入るところはあります。
躯体は木造軸組工法です。普通の木造住宅です。
設計さんのこだわりで、材料は基本的に無垢材です。集成材は接着材の強度に依存するので使いたくないとのこと。この点は私も完全に同意出来る所だったので、ありがたい限りです。あと、強度に関しても設計さんのこだわりで、筋交い+耐力面材の仕様となっていて、やたらと丈夫そうです。私の余命をはるかに凌駕できると構造となっていると思います。
この先で、私のリクエストで耐震性を上げるための部材を追加してもらいました。
制震テープと言うものです。
柱と耐力面材の間に貼るちょっと粘り気のある厚めの両面テープみたいなものです。
柱に貼ってある白いテープ見たいものがそれです。
この部材は地震で建物が揺れたときにその振動エネルギーをこのテープである程度吸収して、建物の振幅を減らす効果があるそうです。
躯体全体は弾性体であるので、どこかに振動を吸収するダンパーみたいなものがあると振動の収束は早くなる筈なので、最初は制震ダンパー見たいものを仕込もうかと思っていたのですが、そのような制震ダンパーですと、ダンパーの本数と配置、それに取付部分の強度など、設計検討工数がやたらと掛かりそうだし、お値段も高いしで躊躇しているところに、このテープを見つけたので、貼り付けてもらいました。
個人住宅の建築に関するものは、実験して検証することが出来ないので、メーカーさんの言葉を信じるしかないのですが、原理的には無いよりあった方が良いはずなので採用しました。
この先で、このテープの効果が実感出来るような地震には巡り会いたくはないですが、ホンの少しだけ効果を実感する機会があってもいいのかな?とも思っちゃったりしています。
と、こんな訳でやたらと丈夫そうな家となりました、とのお話でした。